受け取るということ

2016年06月16日 02:09



最初は 玄関に置かれた小さな贈り物

ちょっと気取った包装紙にそれは包まれていて

ハートが描かれたかわいらしいチョコレート



   




ふと気付くと、リビングに置かれていた果物のかご

光沢のあるシルクのリボンがかけられて

甘酸っぱい香りを漂わせていた






本当にワタシが受け取っていいのか分らなくて


遠巻きに眺めてた





自分の部屋へと続く階段の踊り場には

甘くせつないメロディが 小さく響いていた

顔を近づけて覗き込んでみると

ワタシの名前の書かれた小さなカードと

金のハンドルがついたオルゴールが

可憐な調べを紡いでいた


膝を折って 目をつぶり その調べに聴き入った

それでも、受け取っていいのかどうか戸惑って

ついに部屋へ持ち帰ることはできなかった







次の日も 次の日も また次の日も

贈り物は絶えることなく届けられ

未開封のまま積みあがっていく日々


何度もリボンに手を伸ばし、ほどこうとするけど

指が止まってしまうのは

ワタシ宛の贈り物じゃないのかも?

と急に不安になってしまうから




トボトボと部屋への階段をのぼり

ドアを見上げると

少しだけ隙間があいて 明かりがもれていた



誰??不思議に思って

ドアをあけると

笑顔の君が腕を広げていた








「アリガトー・・・」

と言うのがやっとだったのは

ワタシがしゃくりあげていたから






「今度は受け取る番だ、そろそろ気づこうか ^-^ 」

と君が差し出す贈り物は

古めかしくしわしわの新聞紙に包まれていたけど

中に入っているものは

ワタシがずっと焦がれていたもの




ワタシには無いけど

平気だもん

って

やせ我慢してた事

今きづいたよ





臆病なワタシの指は

ためらいながら

君の指に

ゆっくりと












欲しかったものほど受け取れない貧乏性です(笑)。世間体がとか、だまそうとしてるんじゃないか、とかよぎったりして、一層遠ざかってしまうくせに、物欲しそうにじっとみてしまうという(笑)。

でも、今度は私が受け取る番みたい。勇気をもって一歩前に。飛べ翔べれんれん!







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